モントゴメリー腺ができる原因ってなに?
乳輪や乳頭の突起物が気になるから改善したい
乳輪のぶつぶつが除去できる施術について知りたい!
乳輪や乳首付近にある小さな突起物の多くは、モントゴメリー腺と呼ばれる皮膚組織です。
これらの突起は、乳房の健康や機能のために重要な役割を担っていますが、その見た目からコンプレックスの1つとなっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、モントゴメリー腺が目立ってしまうおもな理由やその改善方法について詳しく説明します。
モントゴメリー腺の原因
乳輪や乳首周辺にある突起物は「モントゴメリー腺」と名付けられた皮膚の一部です。
突起物の大きさや数には個人差があり、大きさや数の両方とも目立つ方もいれば、ほとんど目立たない方もいるなどさまざまです。
これらが発達・肥大してしまう原因としては以下のようなものが挙げられます。
- 乾燥
- 妊娠・授乳
- 摩擦などの刺激
次項でそれぞれ詳しく解説します。
乾燥
肌が乾燥状態になると、突起物が発達しやすくなることがあります。これは、モントゴメリー腺がおもに皮脂を分泌する役割を持っているためです。
乾燥肌の人は肌の水分が不足している状態にあり、体はその水分を保持しようとする反応を示します。
この反応によって皮脂の分泌が増加し、結果としてぶつぶつが目立つ可能性が高まるのです。
妊娠・授乳
妊娠が進むにつれて、女性の体は赤ちゃんを育てるための準備を整えます。
この過程でホルモンの影響を受けてバストサイズが大きくなると同時に、モントゴメリー腺も成長するのです。
これにより乳輪や乳首のぶつぶつが目立つようになりますが、これは自然な生理現象であり病気などではありません。
また、この突起物のおもな役割は、フェロモンを分泌することです。
とくに授乳中は赤ちゃんが母乳を吸いやすくするために、腺から分泌される物質が授乳をサポート。
これにより赤ちゃんは母乳の匂いを感じ取り、よりスムーズに授乳が行えるようになります。
摩擦などの刺激
最後に紹介する原因は、乳頭や乳輪への強い刺激や摩擦です。
とくに、きつい下着は動くたびに乳頭や乳輪をこすり、長時間着用することで発達する可能性があります。
このような摩擦は、腺周辺の皮膚に刺激を与えてしまい肥大化する要因となります。
また、気になるからとつぶしてしまうと、菌が侵入し炎症を引き起こすことも。これにより腺が大きくなったり痛みを感じることもあるため、つぶさないように注意が必要です。
モントゴメリー腺を改善する方法
ここからは、モントゴメリー腺を改善するために効果的な方法をご紹介します。
主な改善方法は以下の3つです。
- 栄養バランスを整える
- 保湿ケアを徹底する
- 下着を変える
それぞれ詳しく解説します。
栄養バランスを整える
偏った食生活は、モントゴメリー腺の肥大化を招く可能性があります。
脂肪や糖分が多い食事は、肌の水分と油分のバランスを乱して肌荒れを引き起こす原因になるためです。
栄養バランスを考え、以下のような栄養素を意識して摂取しましょう。
- ビタミンA:新陳代謝を促進して皮脂の詰まりを解消する
- ビタミンE:血流を改善する
- ビタミンC:皮脂の過剰分泌を抑えて毛穴の詰まりを軽減する
皮膚のバランスを保つためには、過剰な脂肪や糖分を避け、ビタミンが豊富な野菜を中心とした食事を取ることが大切です。
保湿ケアを徹底する
肌の乾燥を防ぐことで、過剰な肥大化を抑えられる可能性があります。
また、肌が乾燥すると肌荒れやかゆみが生じることもあり、強く掻いてしまい傷ができたり、突起物がより肥大する場合があるので、乾燥には要注意です。
乾燥による皮脂の過剰分泌やかゆみを防ぐためにも、積極的に保湿ケアも行いましょう。
下着を変える
下着や衣類の摩擦によるかゆみの症状がある場合、肌に優しい素材を選びましょう。
とくにコットンやレーヨンなどは肌触りが良く、吸湿性が高いためおすすめです。
下着の素材を意識して摩擦を減らすことで肥大化予防にもつながります。
モントゴメリー腺除去術を受ける
モントゴメリー腺は、遺伝的要因や生活習慣、肌の状態によって肥大・発達する場合があります。
改善策を試すことで小さくなる可能性はありますが、すぐに効果が出るわけではなく、間違った方法を試してしまい傷や感染のリスクも高いです。
プツプツとした見た目が気になる場合は、除去手術も選択肢として考えられます。
除去手術にはメスを使った切開やレーザーによる方法があり、痛みはほとんどなく、施術時間も比較的短めです。
根元から取り除けるため、一度切除した部分は再発しないという点も除去手術のメリットと言えるでしょう。
まとめ|モントゴメリー腺ができる原因を知って対策をしよう!
乳輪や乳首の周りに見られるプツプツとした小さな突起は、生活習慣などにより肥大・発達する可能性があります。
下着やケアによる摩擦や刺激、乾燥が原因で、さらに目立つこともあるため、生活習慣を見直し、適切なケアを行うことが重要です。
なかなか改善せず気になる方は、除去手術を検討してみてください。
最適なケア方法を取り入れて健康的な肌を保ちましょう。
本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。