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性病予防薬にはどんなものがある?種類やよくある疑問を解説します!

性病には予防する薬があるの?

性病予防薬にはどんな種類があるのだろう。

性病予防薬って安全に使用できるのかな?副作用が心配……

性病や性病予防薬について、このような悩みや疑問をお持ちではありませんか。

性病予防薬は、正しく使用することでさまざまな性感染症の発生率を下げることが可能です。

しかし、副作用や薬の飲み合わせなどに関して不安を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、性病予防薬の種類や特徴、副作用などについて詳しくご紹介します。

ぜひ最後までお読みいただき参考にしてください。

性病予防薬とは

性病予防薬とはその名のとおりさまざまな性感染症への感染リスクを減らす薬のことで、まだ病気にかかっていない人や、もしかかったとしても軽度で済むように事前に使用するものです。

性感染症には薬で治療が可能なもののほかに、一度感染すると現在の治療法では完治不可能な「HIV」などがあります。

症状がほとんど出ない場合もあるため、自覚のないまま過ごし他人に移してしまうリスクを回避するためにも性病予防薬の使用は効果的です。

性病予防薬の種類

性感染症のための主な予防薬は以下の2種類です。

  • HIV予防薬(PrEP/PEP)
  • ドキシペップ

どちらも性感染症予防に効果のある薬ですが服用方法や特徴に違いがあり、正しく服用しなければ予防効果をしっかりと得られません。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

HIV予防薬(PrEP/PEP)

HIV予防薬はその名のとおり、HIVを予防する薬で、服用することで感染リスクを大幅に下げることが可能です。

HIV予防薬には、性行為前に服用する方法(PrEP)と性行為後に服用する方法(PEP)の2種類があります。

PrEPは、性行為や感染機会の前に服用する方法です。

「コンドームは相手任せの予防法ですが、PrEPは自分の意思で内服し、予防ができる」と、WHO(世界保健機関)も勧めており、正しく服用することで非常に高い予防効果が期待できます。

服用方法は、毎日同じ時間に飲む「デイリー」と性行為の前後に飲む「オンデマンド」の2種類があります。

PEPは、HIV感染のリスク行為があった際に、行為後72時間以内に服用し始めることで、感染を防ぐ方法です。

  • 避妊なしで性行為をした
  • 避妊に失敗してしまった
  • 不特定多数と性行為をした
  • 性行為の相手がHIVに感染していた

このような場合には、早急なPEPの服用をおすすめします。

ドキシペップ(Doxy-PEP)

ドキシペップとは、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)を性行為後72時間以内に内服することで、感染を予防する薬です。

梅毒・クラミジア・淋病に対する予防効果があり、新しい性病予防法と言われています。

ドキシペップは以下のような方におすすめです。

  • 梅毒・クラミジア・淋病やその他の感染症にかかったことのある方
  • 複数のセックスパートナーがいる方
  • CSW(風俗業界、AV業界などで働く方)の方など、感染機会の多い方
  • 梅毒・クラミジア・淋病をしっかりと予防したい方

これらの性病は、性器のみならず喉や肛門にも感染する可能性があり、自覚症状のない場合もあるため他人に移しやすいという特徴があります。心当たりのある性行為があった場合は、服用するといいでしょう。

性病予防薬についてよくある質問

ここからは性病予防薬についてのよくある質問について説明します。

  • 副作用の有無
  • 飲み合わせが問題になる薬
  • 薬以外の性病予防法

1つずつ見ていきましょう。

副作用はある?

さまざまな性感染症の予防に効果的な性病予防薬ですが、HIV予防薬、ドキシペップともにまれに副作用が出る場合があります。

代表的な副反応は以下のとおりです。

  • 腎機能障害
  • 吐き気
  • ガスが発生することによる軽いおなかの張り
  • 頭痛や腹痛

数日から数週間以内に治まる傾向にありますが、ひどくなったり気になる症状がある場合は医師に相談するようにしましょう。

飲み合わせが問題になる薬はある?

性病予防薬との併用ができない薬や、併用に注意が必要な薬が一定数あります。

 

合併症や持病をお持ちの方で治療のために薬を飲んでいる方は、飲み合わせが問題となる薬かを確認するため、性病予防薬を服用する前に医師に相談をするようにしてください。

また、別の医療機関で処方されている薬がある場合も、その旨を伝えるようにしましょう。

ほかに性病を予防する方法はある?

性病予防薬のほかに感染リスクを下げることが可能な方法をご紹介します。

【避妊具(コンドーム等)の使用】

コンドームなどの避妊具は、避妊だけでなく性感染症の予防にも効果的です。

しかし、使用方法が間違っていると本来の効果が得られないため注意しましょう。

【ワクチン接種】

一部の性病には、ワクチン接種で予防が可能なものがあります。

主なワクチンの種類は以下の4つです。

  • A型肝炎ワクチン
  • B型肝炎ワクチン
  • A型・B型肝炎混合ワクチン
  • HPVワクチン

【その他の方法】

避妊具の使用やワクチン接種のほかに、以下の予防法を実施することも効果的です。

  • 性行為の前に体や手、口を洗い清潔にする
  • 性行為の後にはトイレに行く
  • 定期的に検査を受ける

予防薬以外にも気軽にできる予防法もあるので、ぜひ参考にしてください。

まとめ|性病予防薬の効果や飲み方をしっかり理解しよう!

性病予防薬は、正しく服用することでさまざまな性感染症への感染率を下げられます。

性感染症のなかには、HIVなど一度感染すると現段階では完治不可能なものもあり、感染前の予防が何より大切です。

性病予防薬の特徴や服用方法をしっかり理解して、性感染症予防に役立てましょう。

本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。

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